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2012年3月

患者のための医療

 事故等で大きなけがをして、或いは突発的に心臓や脳に障害が発生して、救急車で病院に搬送されてくると、担当の医者はすでにこと切れていない限り、あらゆる医療手段を駆使して、生きながらえさせようとする。

 今までに勉強してきたように、人間が(生物が)自然な形で死ぬときは、脳からアドレナリンが出て、苦痛や不安を解消してくれるので、安んじてあの世に旅立てるが、医療行為と言うことで、各種の処置をすればするほどに、死に向かう肉体との相克が起こって、安らかに三途の川を渡れないようである。

 すでに助かる見込みのない患者でも、酸素吸入を行い、点滴で栄養を入れ、場合によっては胃に穴をあけて食料を注入すると言うような治療(?)が行われる。担当の医者に依れば一分一秒でも長生きさせるのが医者の務めだと思っているようである。

 しかし、ほんとに患者のための医療と言うのは、死期が近づいたら、やみくもに命を長らえるのではなくて、安らかにあの世に送り出すことだと思うが如何だろうか。

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