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賀川豊彦

 賀川豊彦と言う人のことを知っているであろうか。明治・大正・昭和を通じて、常に貧しい人たちの味方として、その救済に尽力された牧師さんで、現在どこにでもある生活協同組合を設立した人である。

 先月高校の同窓会で奥飛騨に行ったとき、京都在住のFさんに会い、お互い近況を話し合う中で、彼が最近ある著書の書評を書いたという話になった。その著書と言うのが賀川豊彦が英語書いた書籍を日本語に翻訳されたもので、「友愛の政治経済学」というものであった。
彼は子供の時から、お父さんの書斎で見た賀川の著述を通して、賀川豊彦の人柄には非常に感じるものがあったと言う。

 私は賀川豊彦の名前が突如出てきたことにびっくりした。実は私は本物の賀川豊彦に会ったと言うか、講演会に参加して直接お話を聞いたのである。時は1945年終戦の年かその翌年だったと思う。何れにしても小学生の時で、疎開先の田舎の小学校の講堂であった。当時私は日曜学校に行っていたので、牧師さんが賀川さんを呼ばれて、講演(説教と言うのかも知れない)していただいたものと思う。

 その時のお話は全く覚えていない。しかし、一つだけその時に歌われた讃美歌の一節をメロディーを含めて今でも覚えているのである。
   宝も名も 流るる   水の上の 月影   寄りて行こう 主のみ胸に  
                                     寄りて行こう その日を
一寸1番と2番がごっちゃになっているが、讃美歌の509番である。この歌詞から分かるように、名誉とか財産と言うようなものは生きて行く上で何の意味もない、という感覚は私が終生持ち続けた思想である。

 ここで書きたかったのは、Fさんが最近関わられた著書の書評と、私の子供の頃の思い出が賀川豊彦という人物を通して、全く偶然に一致したことである。ある種の神の摂理を感じざるを得ない。

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